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真田信之、承応二年(1653)8月18日の献立

『真田家御事跡稿』「大鋒院殿御事跡稿」巻十に掲載されています。
編纂者・河原綱徳の七代祖父にあたる河原右京正永の代に書かれたもののようですが、承応二年(1653)8月18日の献立 ということ以外、食した場所などは不明。綱徳自身は、江戸ではないかと推定しています←魚の豊富さからいっても信州とは考えにくいのは確か。

「御光駕」と題されてるので、信之が河原邸へ遊びに行った際の献立と思われます。
しかし、普段はこんなに豪奢なお食事ではなかったような気がしてならない(笑)。


  1. 本膳

    • 杉焼 たい、あわひ、あかゝひ、みかくい、きんあん、くるみ、さんせう、ゑんす

    • 御汁 しめち、ねふか(白ネギ)、たうふ、なすひ、すりさんせう

    • 御めし


  2. 第二膳

    • 焼物 鮭、ふかけて、ゆ(湯をかけた鮭のこと?)

    • 御汁 鱈

    • 和物 さゝけ、きんのこおけナ


  3. 第三膳

    • 盛こほし(たたしきんのおりちりみナ) ゑひ、きす、やき鳥、かまほこ、ゑたさんせう

    • 御汁 とろゝ、あをのり、くり、せうか、もつく、こせうのこ、花かつを


  4. 御向詰 小鯛

  5. 御引物

    • 浜焼 鯛、くり、せうか、花かつを、こせうのこ

    • 煎鳥 鴨

    • 指身 鰹、鯉、煎酒、わさひ、からしす

    • 香物 いろいろ

    • 煎松前 茄子、さんせう


  6. 御吸物 しちみ

  7. 御盃台

  8. 御肴

    • からすみ

    • たいらき

    • のしもみ

    • なまりふし

    • のり

    • 水栗、梨

    • ゑひ


  9. 御茶菓子 わらひ餅、みつつけ、川たけ

  10. 御菓子 ふたう、かき、やき栗、なし、打栗

  11. 杉重 あるへいたう、まんちう、やうかん、すわま、もろこし餅

  12. 後段 なんはん餅、そはきり

  13. 御吸物 小ゑひ

  14. 御肴 色々



こうして見ると、全部一口づつ程度だとしてもけっこうな量を食べてたのね、信之兄上(笑)。
個人的には海老が多用されているように思います。信州まで海老が入ることは珍しいはずだから、やはり綱徳の推察通り、江戸でのメニューと考えたほうがよさそう。

よく分からなかったのは 6.七味のお吸い物。・・・他の具は・・・?※後日てんすい様より「しじみ」ではないかとのご意見を頂きました。なるほど~しじみ汁なら他の具がないのも納得!
加工食品の豆腐・かまぼこ・そばきりがあるのに注目。本膳の御汁はおいしそうなんですが、第三膳の御汁は・・・とろろと青海苔とモズク・・・すんごいどろどろでしょうね;
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テーマ : 歴史雑学
ジャンル : 学問・文化・芸術

室町時代の米事情

お米は日本人になくてはならない主食ですが、では戦国時代の人々はお米をどう食べていたのか?
ということを調べたメモです。

【概略】
室町時代以前-----税の対象・物価の基準→支配者階級にしか常食できなかった。
室町時代以降-----(貧困の場合を除き)一般の人にも米が行き渡り、「食事=米食を摂る」観念が確立。

種類



精米(白米)

食べられる人の割合は少なめ。
白米を炊いたもの(現在のご飯)は「姫飯」といい、この頃から常食化がすすむ。
姫飯や水粥は禅寺院食だったため、その影響で普及。

黒米(玄米・半搗米)

大半の人々はこれを常食とする。飯(いい)・強飯(こわいい)はこれを蒸したもの。



→戦国時代の終わりには姫飯の常食が上下に広がり、強飯は儀式行事の際のみに残る。

食べ方



湯飯(湯漬)、水飯(水漬)

強飯を湯水に浸して食べる(以前よりの風習)
姫飯の流行と共に、姫飯が使用されるように(現在の茶漬に近い)。
→水漬はすたれた。
湯漬は饗応の際に必ず食され、前もって洗っておいた姫飯を椀に盛って本膳に出し、それにかける湯が二の膳が出る頃に用意された。

汁飯(汁かけ飯)

湯の代わりに汁をかけたもの。粥に汁をかけることもあり。
戦場で糒(ほしいい)を食べる際の風習が一般化したもの?



雑穀飯



赤飯・菜飯・粟飯・麦飯

ムギ・アワ・ヒエ・クリ・トチ・マメ・野菜などを炊き混ぜた飯は米飯の不足を補うために行われ、豊かな者も変り飯として色々な材料を飯に炊き込んだ。

中国食の影響をうけたもの

蓮の葉で包んで蒸した蓮葉飯。
飯の上に煮たり炙ったりした種々の副食物を小さく割ってのせ、その上に汁をかけた芳飯(ほうはん)


白粥(普通の粥)・赤粥(小豆粥)
栃粥・五味粥・蓮粥(薄墨色に灰で着色したもの)・七種粥(ななくさがゆ)
醤水(ぞうすい、増水、雑炊、みそうづ)
→室町終わり頃には茶粥も登場。



加工品(主原料:米)



行事もの

正月の雑煮餅・鏡餅、三月の草餅、五月の飾粽、十月の亥子餅


掻餅・大豆餅・小豆餅・草餅・砂糖餅・水餅・粟餅・黍餅・松餅・薇餅・茶餅。

粽(ちまき)

ササ・シノ・カシワ・サンキライ・ハスなどの葉に包んだ。五月の節供に用いた飾粽(かざりちまき)は菖蒲やマコモの葉に包んだもの。
→善哉や各種団子の類も出現しはじめる。

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戦国時代の食糧事情

※大分類はともかく、小分類は適当です。

室町時代食材一覧表



野菜類



菜っ葉

薺(なずな、春の七草の1つ)、
[草冠に豊](くくたち・広辞苑によると茎のとう(特にスズナのとう)がたったもの)、沢蘭(ラン科の多年草かサワアララギ・サワヒヨドリ?)、
苣(ちしゃ)、蔓草、芹、菊、若菜、蓮、蕨、土筆(つくし)

根菜

牛房(ごぼう)、大根、烏芋(くわい)、
薯蕷(ながいも、ヤマノイモ)、芋、野老(ところ・ヤマノイモ科多年草)、
筝(たけのこ)、蕷(ぬかご)、百合


瓜、唐瓜、白瓜、茄子


苑豆(えんどう?)、大豆、小豆、菱

きのこ

松茸、平茸、椎茸、志女治(しめじ)

薬味

辣芥(からし)、襄荷(しょうが?)、葱(ねぎ)、山葵(わさび)、蒜(にんにく)

不明

滑薄、刺[草冠に解](さしところ)



果実類



果物

覆盆子(いちご)、梅、杏、梨、岩梨、柿、桃、山桃、李(すもも)、枇杷、林檎、柘榴

柑橘系

蜜柑、金柑、橘、雲州橘、橙橘

木の実
栗、胡桃、銀杏、柏実(どんぐり)、椎、榛(はしばみ)、茨(みづふふき)



海藻類



海藻

昆布、海松(みる)、和布(わかめ)海雲(もつく)

のり

陟厘(あをのり)、海蘿(ふのり)、海苔(あまのり)

不明

鶏冠台(とかさ)、心太



魚介類



淡水魚

鯉、鮎、鱒、鯰、鰍(かじか・どじょう)、鰻、氷魚(ひを・琵琶湖限定の鮎の稚魚かハゼ科シロウオ)

海水魚

鯛、鮭、鰹、真味鰹(まなかつを)、鱧(はも)、鰤(ぶり)、鮪(しび・まぐろ)、鱈(たら)、鯵、鯖、鱸(すずき)、鰡(なよし・ぼら)、
[遥(しんにょうでなく魚へん)](とびうを)、
[椶(木へんでなく魚へん)](いしもち・シログチ)、鮫、鱶(ふか)、鮑(このしろ)、王餘魚(かれい)、腹赤(シンコ)、[魚及](こち・鯒)、剣魚(たちうを)、鮟鱇(あんこう)、梭魚(かます)、河豚(ふぐ)

哺乳類

鯆(いるか)、海豚魚(いるか)、鯨

貝類

鮑(あわび)、栄螺(さざえ)、蛤(はまぐり)、牡蠣(かき)、

甲殻類

海老、蟹、蝦蛄(しゃこ)、

軟体類

海胆(うに)、老海鼠(ほや)、海鼠(なまこ)、海月(くらげ)、蛸、烏賊、

不明

銕(はべ)、[魚且]、海糠(あみ)、[魚司](はふ)、[魚時](きぞ)、



鳥獣類


鳥類
山鳥、雁、菱喰(カリガネ)、鵠(くぐひ)、雉、鶉(うずら)、鶫(つぐみ)、雀、鴫(しぎ)、鴛(おしどり)、唯、鷺、鶏、雲雀、鷹

四つ足

鹿、猪、狸、兎、熊、狢(まみ)、羚(かもしか)


メモ

本棚からひらりと落ちてきた謎のメモ。


右端
→文聰院殿鴨若一教大居士

真ん中
→享保十二丁未年五月十(廿?)十七日
 真常院殿金山一提大居士


・・・・・・・・どこかのお墓のメモだろうとは思うんですけど。

さすがに戒名をいちいち覚えてるわけではないので、
また調べないと、誰の戒名かも分からないですね;
こゆ時にこそDBにしとけば便利なんですよね。うう頑張ろう。

しかし享保年代のお墓か・・・・・・・・・・心当たりゼロ(泣)

ユリウス暦とグレゴリオ暦の罠

年表計算用に西暦と元号のDBを作ろうとして、新暦と旧暦の差異をどうあつかったものかと思案中です。
おまけに現在採用されてるのはグレゴリオ暦なのですが、同じ西暦でもユリウス暦の存在があったのでした。
ユリウス暦の1582年10月5日をグレゴリオ暦の1582年10月15日として閏年などで蓄積された誤差を調整したそうです。
1582年か・・・戦国時代的にどうしても避けては通れんな・・・。

グリニッジ天文台がある英国でも、採用されたのは1752年11月24日。日本では1873年1月1日。
でも東方教会では今でもユリウス暦だと聞いた。

・・・・んーむ。
やはり1年ごともしくは1日単位で換算したデータを登録していくしかないのでしょうかね・・・。

これさえできれば、何年何月に幸隆さんは何歳で、信綱何歳で、とかそーゆー事をいちいち計算しなくても済むのですが。
↑必要な人はごく僅かだと思われる使い道

そんなことより自分、早く職務経歴書まとめにゃ;;
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大蛇丸

Author:大蛇丸
真田氏と武田家臣団が好きで、資料まとめと史跡巡りをしています

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